4年ぶりの日本画個展 日本美術院院友の髙幤さん

日本美術院院友で、和歌山市出身の髙幤佳代さん(59)の日本画展が19日、和歌山市のホテルアバローム紀の国2階ギャラリー龍門で始まった。

24日まで。髙幤さんは和歌山市で生まれ、23歳で清水達三氏に師事。結婚を機に平成2年に札幌市に移り住み、4年に春の院展で初入選、11年に院友推挙。和歌山での個展は4年ぶり4回目となる。
院展に出品した人物画の他、北海道の風景や花、馬などを描いた31点を展示している。

作品は早春の白樺林、燃えるような赤色が印象的な躍動感あるサラブレッド、雪解けとともに顔を出すフキノトウなど。

金色に映える赤富士は力強く、「描き始めたのは10年ほど前から。富士山の神々しさには到底及びませんが、何枚でも描きたいと思うほど惹かれます」とにっこり。

都会的な札幌の街並みと女性を落ち着いた色調で描いた「冬の彼方へ」「よるべなき街」は、冬の寒さや澄んだ空気、凛とした女性の美しさが伝わるような作品。

髙幤さんは「その時々で描きたいと思うものを表現してきました。これからも一筆一筆、決して手を抜くことなく描き続けていきたい。そして少し生活感のある風景も、自然の力を借りて描いてみたいですね」と笑顔で話している。

午前10時から午後6時(最終日は4時)まで。問い合わせは同所(℡073・436・1200)。

「自由に感じていただけたら」と髙幤さん

「自由に感じていただけたら」と髙幤さん