女性と子育てとまちづくり リノベ委員会
遊休不動産の再生などについて考える「わかやまリノベーションまちづくり構想検討委員会」が20日、和歌山市新通のユタカビルで開かれ、約80人が参加した。
同市主催で、今回が3回目。「子育てと女性が活躍できるまち」をテーマに講演や意見交換が行われ、同市出身で、ゲストハウス紹介サイト「FootPrints」の前田有佳利編集長が「ゲストハウスから学ぶ、子育てと仕事の関係」と題して講演した。
前田さんはゲストハウスについて、公共的な空間で開かれており、まちと関係性を築けると強調。
自身が全国のゲストハウスを調査した結果、9割以上が既存物件を改修しており、経営者の約3分の2がIターン・Uターンなどの移住者という結果を解説した。全国の個性的なゲストハウスを紹介し、住みたい場所を選ぶことができ、子どもに多彩な出会いのある環境を提供できるゲストハウスの経営は、社会的活躍を望む女性に適しているのではないかと話した。
テーマレクチャーでは、NPO法人南房総リパブリックの馬場未織理事長が「まちのなかで田舎暮らし~軍手と長靴がこどもの未来をつくる~」と題して、東京と南房総(千葉県)の2地域居住の経験について話した。
馬場さんは地域の課題解決に地元住民だけでなく地域のファンも巻き込んでいると紹介。田舎で子どもを育てる魅力として、「他人や動物など、他者を想像するきっかけが多い。想像力の向上に有効ではないか」と話した。
参加した和歌山市の山下真友梨さんは「女性の仕事と子育てに関心があり、参加しました。大人も楽しみながら子育てをすることの大事さを感じました」と話していた。