ゴールボールを体験 下津小中で福祉授業

 海南市の下津小学校(山中幸也校長)の4年生21人と下津第一中学校(岩橋雅章校長)の3年生31人はこのほど、合同で福祉授業を行い、視覚障害者を対象とした球技「ゴールボール」を体験した。

 同市社会福祉協議会の福祉教育事業の一環。両校はこれまで、授業や同協議会の教室で福祉について理解を深めており、学んだことを教え合うとともに、スポーツを通してさらに住みよいまちについて考えようと合同で行われた。

 この日は以前に講師を務めたことがある視覚障害者の北口豊さんも参加し、分かりやすくルールをアレンジしたゴールボールを実施。児童と生徒が同じチームに入るよう編成し、6チームで試合。キャプテンの指示やボールの中の鈴の音を頼りに、投げ込まれたボールをキャッチし、得点を防いでいた。

 下津小の竹中大喜君(10)は「目の不自由な人がいたら積極的に声を掛けたい」。下津一中の田藍さん(15)は「道路や駅で事故をしないよう、しっかりと誘導したい」と話していた。

相手コートにボールを投げる生徒

相手コートにボールを投げる生徒