輝く陽光や雪を表現 駿河屋の迎春ようかん
老舗和菓子店の総本家駿河屋(岡本良太社長)は28日、迎春菓子として、ようかん2種類と干支(えと)せんべいを発表。和歌山市駿河町の駿河町本舗では、岡本社長(42)が店頭に門松としめ縄を飾り付け、正月準備を整えた。
1月13日に開かれる恒例の宮中行事「歌会始」のお題「野」にちなんだ「御題ようかん『野』」は、紅ようかんに白小豆を散らして野に降り注ぐ吉兆の光とうららかな新年を表し、「季節ようかん『峯の雪』」は抹茶ようかんに白小豆を加えて峯に静かに降り積もる雪景色を表現。紅ようかんはあっさりとした甘み、抹茶ようかんはかぐわしい香りが楽しめる。
干支せんべいは同社の代表的な菓子、和歌浦せんべいに愛らしい酉の焼印が押されている。
岡本社長は「業務再開から1年半、支援いただいた方々に感謝している。今後はさらに商品開発や新店舗の出店を目指したい。お客さまにも吉兆の光が降り注ぐよう、迎春菓子を味わっていただきたい」と話し、来店を呼び掛けている。
ようかんは各1本1188円、干支せんべいは16枚入り486円(税込み)。