華やかちりめん小物 31日まで辻さん作品展

和歌山市祢宜のケーキサロン・マニエール和佐店で31日まで、同市吉礼の辻迪子さん(70)の「古裂・和布を楽しむ ちりめん小物展」が開かれている。

新年にぴったりの華やかな和布を使った人形やつるし飾り、押し絵の他、パッチワークやバッグなど約50点が並ぶ。作品展は初めてという辻さんは「長い間家で眠っていたので、皆さんに見ていただけてうれしいです」と笑顔で話している。

辻さんは小さい頃から手先を動かすのが好きで、手芸や裁縫を趣味にしていたという。今も身に着ける洋服はほとんど手作り。20年ほど前にパッチワークの教室に通い、最近は着物の布を使ったちりめんの小物作りに没頭。現在、西山東地区の公民館で洋裁教室の講師を務めている。

店内には、自身の振袖の布を解いて人形の着物にしたもの、えとの酉(とり)にちなんだちりめん細工、ツルやウサギのつるし飾りなど、愛らしい作品がずらり。昔話「ネズミの嫁入り」を表現した作品は、それぞれ柄の違う着物を着た小さなネズミたちがちょこんと並ぶ。辻さんは「新たな創作意欲も湧いてきました。見た方がにこっとしてくれる、それが一番です」と話している。

午前9時から午後7時まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。

かわいらしい小物が並ぶ店内で辻さん

かわいらしい小物が並ぶ店内で辻さん