アマゾン川で巨大魚狙う 神前さん南米へ

 和歌山市湊御殿を流れる築地川を愛し、「和歌山の釣りキチ三平」の愛称で地域に親しまれている神前樹さん(19)=現在・同市塩屋=が2月4日から1カ月間、南米のブラジルやベネズエラを訪れる。現地の熱帯雨林を流れる世界最大の河川「アマゾン川」で釣りをするのが目的。和歌山の釣りキチ三平が、釣りで世界に挑戦する。

 神前さんは中学・高校時代、雨の日も風の日も毎日釣りをして築地川を観察する姿が地域に知られており、本紙も平成26年2月の紙面で紹介している。

 県立和歌山工業高校卒業後、神前さんは市内の和食料理店に就職し、さらに魚に関する知識を増やすとともに、「世界の淡水魚の4分の1の魚種が生息するアマゾン川で釣りをしたい」との思いを募らせてきた。

 現地では、20㌢ほどあるルアーを使用して、体長1㍍を超えることもあるピーコックバスをメーンターゲットに、さまざまな魚を狙う。

 肉食のピラニアに備えてワイヤーの糸を自作するなどの準備も進めており、渡航を前に黄熱病や破傷風など複数の感染症の予防接種を受けるなど、健康面での対策も整えた。

 神前さんは「アマゾン川での挑戦を契機に、20代は世界中を旅して釣りがしたい」と胸を躍らせている。

現地で使う大きなルアーを手に神前さん

現地で使う大きなルアーを手に神前さん