着物を福良雀に 紀美野で甦りの雛美な展
たんすに眠っていた着物をほどき、新しく人形やマスコットとして縫製した作品が並ぶ「甦りの雛美な(よみがえりのひなびな)展」が1日から、紀美野町菅沢の民宿「美里の湯 かじか荘」館内で始まる。酉(とり)年に合わせて制作された「福良雀(ふくらすずめ)」やニワトリ、ツバメといったかわいらしい作品が施設内にずらり。入場無料で誰でも観覧できる。
同町の小川地区公民館サークル「リサイクルアート」(新谷垣内悦子代表)の講師、木内十美子さんとメンバー9人が出展。主に明治から昭和までの着物を再利用し、新しい形に甦らせた作品を展示する同展は、ことしで3回目となる。
作品は本館エントランスと新館ロビーなど、いたる所に展示。富みを羽の中に取り込み、豊かさを表すという縁起物「福良雀」をはじめとする酉年にちなんだ作品や、ふくよかで愛嬌(あいきょう)のある「福娘」、ひな人形など、着物生地で丹精込めて手作りされた作品が並ぶ。
新谷垣内代表(80)は「たんすに眠っていた着物が新しく甦ることで、皆さんの目を楽しませることができる」とにっこり。「作品を見て笑顔になってもらえることが何よりうれしい」と来場を呼び掛けている。
展示は3月3日まで。午前11時~午後8時。展示販売のコーナーもある。問い合わせは同施設(℡073・498・0102)。
福良雀を作ろう 19日にワークも
同展に合わせて、リサイクルアートは19日午前10時半から午後4時まで、福良雀を作るワークショップを、同施設の本館「エストレジャ」で開く。
幅約5㌢の福良雀を制作。メンバーが講師となり、用意されたパーツを縫い合わせ、稲束に飾り付ける。予約不要、参加無料。問い合わせは同じ。