お金と働き方を考える 北高西で金銭教育

お金に関する正しい知識などを学ぶ金銭教育プログラム「マネーコネクション」が2日、和歌山市西庄の県立和歌山北高校西校舎で行われ、2年生150人がお金の価値や多様な働き方などについて考えた。

同プログラムは、新生銀行グループとNPO法人育て上げネットがニート予防を目指して開発。NPO法人キャリア・ファシリテーター協会が㈱紀陽銀行の協賛で県内と大阪府南部で実施しており、本年度は県内19校で開いている。

授業では「仕事とお金」をテーマに、月収20万円でどんな生活ができるかを想像。生徒は食費や光熱費、国民年金や税金などの金額を予想しながらワークシートに書き込んだ。実際の相場価格が発表されると、交際費の高さや貯金額の低さなどに生徒は驚いていた。

また、働き方について考えるため、正社員、派遣社員、フリーターのいずれかの「働き方カード」と「月収カード」を配布。月収と雇用形態を照らし合わせ、働く時間と家事や遊びなどに使う時間のバランスについて考え、時間の融通が利くフリーター、経済的に安定している正社員とそれぞれの働き方のメリットとデメリットを学んだ。

最後に「暮らし方カード」で、その後の自分の状況をチェック。カードで見た自分の人生を通して、長い目で進路を考えることの大切さを確認した。

授業を受けた園村千摩君(17)は「カードの上では意外な人生を歩んでいた。貯金をしっかりしておきたいと思った」と話していた。

ワークシートで働き方や月収を確認する生徒ら

ワークシートで働き方や月収を確認する生徒ら