北高生3人が全国入賞 手紙作文コンク
日本郵便㈱(本社=東京都千代田区、横山邦男社長)主催の第49回「手紙作文コンクール」の入賞者が決定し、和歌山市からは県立和歌山北高校(宮本和幸校長)の生徒3人が受賞した。16日、同市市小路の同校で表彰式が行われた。
同コンクールは、手紙を書く機会を増やし、文章表現によるコミュニケーションの魅力を知ってもらおうと、幼児から高校生を対象に実施。今回は全国からはがき作文部門に4万7155点、絵手紙部門に8万829点の応募があった。
同校は毎年、美術の授業で身近な人に宛てた絵手紙を制作し、2年生の飯沼楓花さん(17)が銅賞、1年生の小畑優季さん(16)が佳作、2年生の山下紗世さん(17)が審査員特別賞に選ばれた。
飯沼さんは、合唱部の先生に差し入れのお礼を伝える手紙を書いた。ピアノの鍵盤とアイスクリーム、飯沼さんの好きなヒマワリがレイアウトされた夏らしい絵手紙となった。
折って食べるアイスを描いた涼しげな絵手紙を書いたのは小畑さん。祖母がくれたアイスをみんなで食べたことを報告する温かみのある手紙が書けた。
山下さんは同級生に宛てた手紙で、夏の野外音楽イベントの様子を濃いトーンの色で描き、ステージと大きく伸ばした手で表現した。
表彰式では、和歌山中央郵便局の奥村嘉教局長が3人に賞状を手渡した。奥村局長は「3人は1枚の手紙で100回のメールより大きな感動を与えられる人だと思う。これからも表現力を磨いてほしい」とたたえた。
飯沼さんは「絵を描くのが好きでいろいろ出品していたが、今までもらった絵の賞の中で一番大きな賞だと思う」、小畑さんは「今度コンクールに出すときはもっと完成度を上げたい」、山下さんは「賞が取れると思わなかったのでびっくりした。次はもっと上の賞を狙いたい」と話していた。