きこりのピザ屋最優秀賞 ビジネスプラン
創業から間もない人や創業に関心のある人を応援している「創業支援セミナーinわかやま」実行委員会主催の、第2回ビジネスプランコンテストの入賞者プレゼンテーションと表彰式が26日、和歌山市北出島の県勤労福祉会館で開かれ、最優秀賞には、紀美野町で「きこりのピザ屋」を開業するプランを発表した、保安伐採業の上中広幸さんが選ばれた。
ビジネスプランコンテストは、県内で1年以内に起業を検討している人や起業から5年未満の人を対象に、昨年8~9月に募集。応募総数61件の中から一次、二次審査を通過した8件が入賞し、この日が最優秀賞をはじめ各賞を決める最終プレゼンテーションとなった。
上中さんは、保安伐採した木材のまきで焼いたピザを紀美野町内のイベントなどで提供してきたところ、大変好評を得たことから飲食業への参入を考えた。
プレゼンテーションでは、本業の保安伐採業で得られる木材をまきにできることでコストが抑えられ、店の内装などにふんだんに木材を使用したことなどにより初期投資も小さくできたと紹介。さらに、町内で人気のフランス料理店、ジェラート店を経営している友人らのサポートを得てメニューを開発。薫製効果のある木材を使用した木の香りのするピザ、自家栽培したキノコを使ったピザなどを主力と考えていることなどを説明した。
その他のプレゼンテーションでは、耐震性に優れたシェルター的な機能を持つ紀州材のベッド製作、人口減少地域の空き家の民泊活用、商店街の空き店舗の活性化、リゾート型体験農園の開設、建築業での女性が活躍できる仕事の展開など、地域資源などを活用した多彩なプランが発表された。
一般社団法人ロカロジ協会の金子洋子代表理事による「女性起業家による創業体験談」と題した講演があり、審査結果の発表と各賞の表彰が行われた。
ビジネスプランコンテストの入賞者は次の皆さん。
最優秀賞=上中広幸▽優秀賞=白井康祐▽優良賞=チーム・かじか荘▽地域活性化賞=大江亮輔▽女性活躍賞=東真知子▽未来創造賞=山本賢治▽女性起業家賞=中原亜貴▽県産品振興賞=真鍋吉広