東京五輪へ公安課増員 県警1次異動258人

 県警は13日、春の第1次人事異動(24日発令)を発表した。対象は、警部以上(一部以下)の警察官と、同相当職以上の職員。異動規模は、配置換えや昇任が前年より24人少ないものの例年並みの258人(警察官228人、職員30人)。「時代の変化に対応し得る強くしなやかな警察を確立するための組織改編」の方針を軸に、直面する緊急課題への対応として、2020年の開催が予定されている東京五輪・パラリンピックや、国際テロなど国際情勢の変化に対応するための事態対処能力の強化として、公安課の所属人数を増員する。

 事件事故の対応強化では、京奈和自動車道紀北西道路の開通などを受けて、高速道路交通警察隊の体制を強化する他、24時間体制の業務充実を目的に、和歌山東署管内の西和佐、和佐、小倉の3駐在所を廃止し、高積交番(和歌山市井ノ口)を新設する他、岩出署管内の山崎、上岩出、相谷の3駐在所を廃止し、岡田交番(岩出市岡田)を新設する。事件などでの迅速な出動要請に対応するため県警が警察犬1頭を飼育する、直轄警察犬制度を新設する。

 その他、太地町捕鯨対策として漁期のみだった設置から臨時交番の通年化や、運転免許事務の高齢者支援体制の強化を図る。

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 警部補以下(一部以上)と、同相当職以下の職員が対象の第2次異動(4月1日発令)は、前年より21人多い654人(警察官584人、職員70人)を予定。