勇壮に武者行列や野外劇 孫市まつり盛況
武者行列や野外劇など多彩な内容で戦国時代の武将、雑賀孫市を顕彰する「第13回孫市まつり」が26日、和歌山市の本願寺鷺森別院とその周辺で開かれ、県内外の多くの来場者でにぎわった。
甲冑(かっちゅう)姿の雑賀衆らの武者行列が和歌山城から鷺森別院まで練り歩き、祭りのムードを高めると、境内では主催の「孫市の会」の森下幸生会長が「開催に協力してくださった全ての人に感謝している。最後まで楽しんでほしい」と力強くあいさつ。尾花正啓市長は「4月に開校予定の伏虎義務教育学校の建設中、地中から、別院を守った堀の跡が現れた。孫市の拠点になったこの場所で440年前にタイムスリップしましょう」と呼び掛けた。
続いて、野外劇「信長軍10万を撃退せよ!『雑賀孫市最強伝説』」を上演。東映太秦映像の中野広之監督が脚本・演出を手掛け、柴田善行さん(雑賀孫市役)と西村匡生さん(織田信長役)を中心に繰り広げる鮮やかな殺陣に、県出身の女優・七海薫子さん(蛍火役)らが迫力の演技で加わり、孫市ファンらは熱心に見入っていた。
境内ではこの他、鉄砲演武や音楽ライブ、周辺では手づくり品販売の「孫市の市」や「甲冑体験コーナー」などが並び、盛況だった。