京奈和など待望の道路開通 人や物の流れで地域を活性化
県民皆さんの待望久しかった道路が、立て続けに開通しました。喜ばしい限りで、今日まで長年にわたり尽力を頂いてきた関係皆さんに心から厚く御礼申し上げます。
まずは、京奈和自動車道・和歌山区間の全線開通です。建設促進が衆議院出馬時の公約であり、自民党の京奈和道推進議連の会長も務めてきただけに感無量です。
今回の開通で、京奈和道は阪和道に接続し、南近畿の大環状道路として大きな役割を果たすことになります。名古屋、東京方面との人や物の流れが大きく変わると想定されますが、この変化に対応して物流・企業立地・観光など地域の活性化につなげていくことが必要です。
また私も開通後、早速走りましたが、橋本東インターから関空まで約15分、またかつらぎICから海南までは約30分の短縮でした。そして何より信号や歩行者がなく、運転のストレスが大きく軽減されました。道路整備の効果の大きさを改めて実感した次第です。
今後は、奈良県内の未開通部分を一日も早く完成させるとともに、京奈和道に接続する道路の充実でより大きな効果を生むように、第二阪和への延伸や関空連絡道への直結などの周辺整備を進めていきたいと思っています。
そのような折、和歌山市と岬町を結ぶ第二阪和国道と、かつらぎ町と和泉市を結ぶ国道480号鍋谷トンネルの開通もありました。第二阪和は、私が坊秀男先生の秘書をしていた頃から工事が進められていた事業であり、本当に長い時間の末にようやく完成したものです。
この二つの道路も京奈和道との連携で、人や物の流れで地域に大きな変化をもたらすことが想定されます。
とくにかつらぎ町では、同時に道の駅「くしがきの里」も開所しました。地元物産の販売のみならず、従来から行われてきた「串柿まつり」のメイン会場としても利用され、地域活性化の中心施設として繁栄してもらいたいものです。
さて、和歌山には今後も道路の新設やメンテナンス、さらに地震・津波対策、そして集中豪雨に備えるための排水対策など、取り組むべきインフラ整備が山積していますが、21世紀の基幹インフラとも言うべき次世代通信(5G)の整備も喫緊の課題です。
5Gは今年度から社会実験が始まり、現在の1000倍の通信容量、100倍の接続機器数、10倍の通信速度、10分の1の低遅延などを目指します。
第4次産業革命の核となる多数のセンサーを備え全てのモノがネットにつながるIoTが機能するには、現在の通信では無理と言われており、5Gはまさしく次世代の基幹インフラです。どこにいても世界とつながり、仕事や生活のための最も重要なインフラであり、逆に言えば、基幹インフラのない地域では経済活動も生活もままならず、とくに若者が住みません。
それだけに、この整備が大都市から進めば、従来と変わらず大都市から活性化が進み、地方が取り残されます。地方創生の成否を決めるといっても過言ではありません。そこで、地方から整備が進むよう声を大にして主張しているところです。
地方の皆さんと力を合わせ頑張ってまいります。