共生社会の実現へ 民生・児童委員会が記念大会

民生委員制度創設100年を記念した本年度の和歌山市民生委員・児童委員大会(同市など主催)が26日、同市伝法橋南ノ丁の市民会館で開かれ、市内委員545人が出席し、大会宣言案を採択した。

大会宣言案は、同市民生委員・児童委員協議会の西村重光副会長が朗読し、住民の孤立や子どもの虐待、犯罪被害などの防止や、貧困の連鎖を断つための支援が盛り込まれた。

式典では、長年にわたり地域の民生委員・児童委員として各種支援に貢献した委員20人に、尾花正啓市長や市社会福祉協議会の津田幸会長から、感謝状が手渡された。

市民生委員・児童委員協議会の西本雉紗子会長は、「全ての地域住民が自分らしく役割を持ちなながら、社会参加できる共生社会の実現を目指し活動していかなければなりません」と、さらなる活動の発展を呼び掛けた。

この日は、認知症の母との暮らしを記録したブログ「ボケリン・ママリンの観察日記」が話題を呼んだ酒井章子さんの講演もあった。

大会宣言案を朗読する西村副会長

大会宣言案を朗読する西村副会長