一日限りの花咲く 浜田さん宅のセローム
人気の観葉植物ながら花を咲かせることは珍しいセロームが、和歌山市西浜の浜田繁子さん(66)宅で開花。一日限りといわれるその貴重な姿をひと目見ようと、近くの住民や友人らが訪れた。
セロームは中南米原産、サトイモ科の常緑多年草。切れ込みが大きく、葉先がとがっている特徴的な外見から、ヒトデカズラなどとも呼ばれる。白いバナナのような形の花が、緑のがくに包まれるように咲いた。
浜田さんは近隣の園芸店で「葉っぱがかっこいい」と思いセロームを購入し、大切に育てて17年。数年間は室内の明るい場所に置いていたが、その後は戸外の西向きの玄関先へ。根が鉢を越えて力強く地面に張り、大きく成長してきた。
初めて花を咲かせたのは昨年6月5日のこと。うれしい2年続けての開花となり、ことしは5日に一つ目の花が咲き、二つ目が15日に咲いた。
花芽がついたころから根元をさすり、慈しんできた浜田さんは「観音様みたいと手を合わせる方や、女王様みたいという方もおられます」とにっこり。「多くの人に見てもらいたいです」と、来年も開花することを願っている。