生徒が仕入れて販売 和歌山高校で青果市

県立和歌山高校(和歌山市新庄、西村文宏校長)で24日、3年生による手作り青果市「スマイル青空市場」が開かれ、地域住民でにぎわった。

同校総合学科、ビジネス系列の選択科目「総合実践」を受講する3年生5人が販売実習の一環として開催。同科目では、簿記や情報処理などこれまでに学習した商業の知識をもとに生徒が商店を起業し、仕入れ、販売までを手掛けている。

9日には早朝から市中央卸売市場を訪問し、販売する商品の選定、価格交渉も生徒自ら行った。生徒はそれぞれ売りたい商品を選んで仕入れた。

この日、午前8時半のオープンから、市場が設けられた一角には買い物客が殺到。果物をたくさん購入した親子連れや、野菜をじっくり選ぶ人の姿が見られ、生徒はレジ袋と電卓を持って走り回っていた。

市場運営のリーダーを務めた笠松祐斗君(18)は「お客さんもいっぱい来てくれて、みんなも頑張ってくれているのでうれしい」と笑顔。同授業を担当した商業科の平井みずえ教諭(47)は「生徒たちのしっかりした準備もあり、無事に開催することができて良かった」と話した。

新鮮野菜を売る生徒

新鮮野菜を売る生徒