地域の安全に貢献を コンビニSS活動議論
コンビニが地域の治安や青少年の健全な育成に貢献することを目指す「SS(セーフティーステーション)活動」の強化について考える意見交換会が23日、和歌山市の県民文化会館で開かれ、大手コンビニチェーンや県、県警察本部の関係者ら約30人が出席し、意見を交わした。
コンビニや外食チェーン店などで構成する、日本フランチャイズチェーン協会(会長=中山勇ファミリーマート会長)が主催。県内で開かれるのは初めて。
意見交換会は、参加各社・団体の取り組みを紹介する前半、特定のテーマについて出席者同士が意見を交換する後半に分かれ、各社・団体の取り組みについては、同協会SS活動推進委員会の天野正章副委員長らが活動報告を行った。
天野副委員長は、来店した認知症高齢者に対応するため、行政と協力し認知症サポーターの養成講座を開いていることや、特殊詐欺の防止に向け、店員が怪しいと感じた場合はすぐに声を掛けるよう取り組んでいると話した。活動の強化に必要なこととして、チェーン本部から販売店にSS活動の大切さを伝えることの重要性を強調。「目配り・気配り・声掛けを行い、お客さまの信頼感や満足感につながるようなSS活動をしていきたい」と意欲を示した。
各チェーンの和歌山地区責任者がSS活動の推進を誓う場面では、㈱ローソン和歌山支店の栄達也支店長が「『地域の安全・安心な生活拠点』として、地域社会や県、警察との連携を図り、より一層信頼されるお店となることを誓います」と宣誓した。
意見交換では、県青少年健全育成条例や有害図書の陳列に対する配慮などについて議論した。