一日平均で前年超え GW9日間の観光客

ゴールデンウイーク(4月29日~5月7日、9日間)に和歌山市や白浜町など県内の主要観光地を訪れた観光客数は75万7000人で、前年より7・6%減少したことが県のまとめで分かった。昨年より日数が一日短かったことが要因で、一日平均でみると、宿泊客数、日帰り客数、総数とも前年より増加した。

調査したのは、和歌山市、高野町、田辺市龍神村、同本宮町、白浜町、那智勝浦町、串本町の7地域。全体で、宿泊客は前年比5・8%減の15万9300人、日帰り客は同8・1%減の59万7700人だったが、一日平均では宿泊客が1万7700人(前年比790人増)、日帰り客は6万6411人(同1361人増)、総数では8万4111人(同2151人増)だった。

ことしの傾向としては、昨年はリニューアル工事などにより休館していた宿泊施設が通常営業を再開したことや、世界遺産・熊野古道への観光が定番化してきたことに加え、「水の国、わかやま。」キャンペーンなどでキャンプやダイビングなど観光ニーズの多様化に対応した楽しみ方を提案、浸透させてきたことが、一日平均の宿泊者数増加につながったとみられる。

和歌山市は、前年比15・7%減の24万700人(宿泊1万2500人、日帰り22万8200人)。日帰り客が減少した一方、宿泊客数は増加し、一日平均では前年比17・7%の増加となった。加太・友ヶ島への観光が好調で、家族連れの利用が多かったことが要因。また、入り込み客数の多くを占める和歌山マリーナシティへの客数が減少したことで、全体に大きく影響した。

白浜町は、耐震工事で休館していた宿泊施設が営業を再開したことなどにより宿泊客数が増加し、一日平均では前年比13・4%の大幅増となり、過去5年間で最多だった。一日平均の日帰り客も同9・6%増加した。

田辺市本宮町や同龍神村でも宿泊客が増加し、好調な大型連休となった。