カーレース3連覇へ 岩倉さんチーム参戦

車両メンテナンスを手掛ける「HIGH SPECイワクラエンジニアリング」(和歌山市築港)の岩倉利孝代表率いるレースチーム「ハイスペック和歌山EG6ECSTA」が23日、兵庫県多可町のセントラルサーキットで開催されるカーレース「KUMHO ECSTA CUP セントラル ラジアルチャレンジ2017」第2戦に参加する。同チームは5月の第1戦を1位でゴール。一昨年の岩倉さん、昨年の澁谷敏孝さんに続く3連覇が期待されている。

同レースは1~4戦で競い、順位ごとにポイントが付与されるシリーズ戦。最終戦ではポイント上位のチームが競う。同チームは「コンパクト&アンダー15インチストリートクラス」に参戦。タイヤのホイール部分の直径が15インチ(約38㌢)以下で、一般道でも走行可能な車が出場する。1周2・8㌔のコースを10周し、今回は15台の車で競い合う。

乗用車を使用するが、時速200㌔近くで走行するためレース用のエンジンオイルを使い、ドライバーもヘルメットに長袖、手袋を着用と装備はプロのレースとほぼ同じ。大型タイヤを装着するためのオーバーフェンダーを取り付けるなど、車検が認められるギリギリまで車をカスタマイズするチームも多い。

和歌山には同大会のような周回レースに参加するチームは少ない。県内の競技人口は、岩倉さんがレースに参加し始めた30年ほど前からあまり変わっていないという。

岩倉さんは車好きが高じて岡山県や三重県鈴鹿市などのレースに赴くようになり、その後は自身の店「HIGH SPEC」を構え、チームを組んで度々参加。和歌山の人も自信を持っていけば全国で負けないという思いを込めて、エントリーするチーム名には必ず「和歌山」を入れている。

今回のレースには紀の川市の谷川公浩さん(25)と兵庫県丹波市の足立太志さん(23)がドライバーとして参戦。足立さんは別のチームから移籍してきた。

車両はホンダのシビックを使用。レース当日に向けてテスト走行を重ね、車内に搭載したアクションカメラやGPSを駆使して走り方を分析している。メンテナンスを手掛ける岩倉さんは、実際に車に乗り、自身のレース経験を基に感触を確かめてアドバイスを行っている。

第2戦に向けて足立さんは「今回も1位を取り、勢いに乗ってシリーズチャンピオンを目指したい」と話し、岩倉さんは「関西で良い成績を残してきているので、全国トップになれるように頑張りたい」と意気込み十分だ。

「ハイスペック」チームの皆さん(セントラルサーキットFBより)

「ハイスペック」チームの皆さん(セントラルサーキットFBより)