向陽が8強、和工、星林敗れる 高校野球

 第99回全国高校野球選手権和歌山大会は大会8日目の21日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で2回戦1試合と3回戦2試合があった。3回戦の初戦となる第2試合では向陽が橋本を8―5で下し、3年ぶり24回目のベスト8進出。第3試合は和歌山工が紀央館に3―6で敗れた。

 ◇3回戦

 第2試合

橋本 0 0 0 0 1 0 0 0 5
向陽 0 3 2 1 1 1 0 0 × 8

 〔橋〕河野、笈川、髙水―湯浅〔向〕白濱―城▽本塁打=白濱(向)▽2塁打=土居、阪口(橋)

 向陽は4点を追う2回、1死1、2塁の好機を演出し、白濱の右前適時打で1点を返上。さらに西門の中犠飛などで1点差とした。続く3回には相手投手の暴投で2塁走者の西脇が本塁を陥れ同点。さらに箕澤の中犠飛で逆転に成功した。その後は白濱の本塁打などで小刻みに加点し、リードを広げた。投げては白濱が直球を主体に粘りの投球。バックも力投する白濱を好守で支え、8強一番乗りを決めた。

 堀内監督は「立ち上がりこそ重たかったが、白濱を中心によく守り抜いた」と振り返った。

    ◇

 第3試合

紀央館 4 0 0 0 0 0 0 0 2 6
和歌山工 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3

 〔紀〕石方―大森〔和〕本田、石井悠―上野▽2塁打=小竹(紀)田岡(和)
 和歌山工は4点を追う2回、田岡の2塁打に犠打と敵失で1死1、3塁と好機を広げると、深澤のスクイズで1点を返し、本田の中前適時打で加点した。3回には2死2塁から田岡の右適時打で1点を返したが、以降は得点圏で1本が出なかった。

    ◇

 大会9日目の22日は3回戦3試合があり、第1試合は星林が田辺工に9―10の逆転で敗れた。

 第1試合

星林 3 1 1 0 1 2 1 0 0 9
田辺工 0 0 1 0 1 5 3 0 × 10

 〔星〕駿河、矢田、島本―佐藤、辻本〔田〕中尾、竹内―黒田▽本塁打=一ノ瀬(星)▽3塁打=濵端(星)▽2塁打=濵端、佐藤(星)楠本2(田)

 星林は序盤から一ノ瀬の本塁打などで得点を重ね最大6点をリードしたが、6回に5失点で1点差と詰め寄られた。7回には逆転を許し、その後の反撃も及ばなかった。

3回、暴投で2塁から一気に同点の本塁へ生還を果たした西脇

3回、暴投で2塁から一気に同点の本塁へ生還を果たした西脇