姉妹都市30周年を祝賀 済州市一行が県都へ
和歌山市と韓国・済州市の姉妹都市提携からことしで30周年を迎えるのに合わせ、済州市の高京實(コ・キョンシル)市長はじめ行政や文化、スポーツなど各分野の関係者約25人が7月28日から31日にかけて和歌山市を訪問し、公共施設の視察や祝賀会などが行われた。
済州市は韓国最南端の済州島にあり、島が一つの道(日本の県に当たる)である済州道の道都。人口約47万人、年間約1300万人の観光客が訪れる風光明媚(めいび)な国際観光都市であり、古代から日本と中国との交流の中継地として、日本との歴史的つながりも深い。
和歌山市とは昭和62年11月12日に姉妹都市提携を結び、さまざまな分野で交流を深めている。「済州島マラソン大会」と「和歌浦ベイマラソンwithジャズ」に市民ランナーを派遣し合うなど、市民レベルでの交流も進んでいる。
済州市の訪問団は28日に和歌山市入りし、市民会館や青岸エネルギーセンターなどを視察。同センターでは、ごみの焼却処分の方式や設備などについて職員から説明を受けた。
29日夕方には、ダイワロイネットホテル和歌山で祝賀会が開かれ、両市の関係者約50人が参加。尾花正啓和歌山市長は済州市で3月に行われる野火祭りにふれ「ぜひ見たいと思っている」と強い関心を示し、「これまで(の関係)を基礎にさらに交流を深め、未来につなげていきたい」と述べた。高市長は「和歌山市は一番歴史が長い姉妹都市。両市が共に発展していけるよう、あらゆる努力を尽くしていく」と意気込みを示した。
高市長から済州市特産の陶磁器が尾花市長に贈られ、尾花市長は高市長にクリスタル製の記念碑を贈呈した。さらに、古川祐典和歌山市議が高市長に記念品を贈り、尾花市長は訪問団一人ひとりに記念品を手渡した。
和歌山市国際交流課によると、市からは11月ごろに訪問団が済州市を訪れる予定となっている。