水の事故防止を啓発 加太中生と水上安全協
海水浴など海のレジャーが盛んな和歌山市加太地区で2日、水難事故防止への意識を高めてもらおうと、市立加太中学校の2年生7人が啓発活動を行った。
県水上安全協会が主催し、市立少年センター、和歌山北書少年補導員会などが協力。友ヶ島行きの乗船場と加太海水浴場で、プラカードを持った生徒が啓発グッズのポケットティッシュとウェットティッシュを配った。
乗船場では船の乗客に呼び掛け、出航する船に向かって「水の事故に気を付けて行ってらっしゃい!」と手を振って元気に見送った。
海水浴場では、テントを張っている家族連れらに「海難事故防止啓発中です」と声を掛け、ティッシュと津波からの避難を訴えるチラシを手渡した。
啓発活動を終え、同協会の太田進也事務局長は「市内での事故は県内で起こる水の事故の50%を占めている。運動がすぐ成果につながるわけではないが、積み重ねが大事」とあいさつし、生徒たちをねぎらった。
生徒の田中真由さんは「みんなが(啓発グッズを)受け取ってくれることで意識してもらい、少しでも水の事故が少なくなれば」と話していた。