郷土発展へ決意新たに 和歌山JC60周年
和歌山青年会議所(JC、水野孝彦理事長)が創立60周年を迎え、記念の式典と懇親会が20日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた。約400人が出席し、郷土和歌山の発展に貢献してきた歩みを振り返り、明るく豊かな社会の実現に向け、今後も取り組みを進めることを誓い合った。
和歌山JCは昭和32年9月、57人で発足した。昭和42年には会員数が100人を超え、県内の経済、地域、教育などさまざまな分野の活動に長年関わり、貢献を続けてきた。
50周年を迎えた平成19年には、記念事業として、和歌山の穏やかな風景と人々の暮らしを描いた映画「心の絆~この海から、ふたたび~」を市民参加型で製作した。
60周年を迎えたことしは、同市本町通りを歩行者天国にし、多彩なパフォーマンスなどを繰り広げ、中心市街地の新たな魅力を引き出すことを目指したイベント「POWER OF わかやま~城下町リ・ボーン」を開催し、約4万人が来場する大成功を収めた。
また、創立60周年記念誌を制作。各年度のテーマや活動内容、継続している社会貢献事業などが紹介され、仁坂吉伸知事や尾花正啓和歌山市長、片山博臣和歌山商工会議所会頭らが祝辞を寄せた。
今回の記念式典は、和歌山市を拠点に活動しているチアダンスチーム「Sundy,sわかやまCheerleaders」のパフォーマンスで華やかに始まった。続いて参加者は「日本の青年会議所は 混沌という未知の可能性を切り拓き 個人の自立性と社会の公共性が 生き生きと協和する確かな時代を築くために 率先して行動することを宣言する」との「JC宣言」を唱和。出席した歴代の理事長らが紹介された。
あいさつで水野理事長は「60周年を迎えたことしの役員は、歴史の重さ、やりがい、責任を感じさせていただいた。行政、各種団体やまちの皆さんからさまざまなご支援を頂けたのは、青年会議所のブランドがあってこそだと思う。これからも100年先までご縁をつないでいきたい」と力を込めた。
講演後の懇親会では、盛大に鏡開きが行われ、出席者らは杯を交わしながら地域の輝く未来に向け、さらに力を尽くしていくことを確認し合った。