紀州うめぶた売り出し中 県の畜産物試食会

 食品加工会社の㈱サンフレックス(和歌山市屋形町、藤田哲夫代表取締役)は24日、和歌山の畜産品を使った料理の試食展示会を同市内で開いた。新たに売り出し中の「紀州うめぶた」も提供され、約30人の来場者が舌鼓を打った。

 青果物や水産物に比べると認知度が低い県の畜産物のことを知ってもらおうと、同社が得意先や県関係者らを招き初めて開催。紀州うめぶたと紀州うめどり、同社加工のメキシコ産豚肉「情熱の豚」を使い、素材の味を生かした約20種類の料理が並んだ。

 「紀州うめぶた」は、県産の梅エキスを飼料に与えて育てた良質の豚肉。栄養価が高くさっぱりとした口当たりが特徴で、安心安全な紀州産豚肉として注目されている。煮豚やしゃぶしゃぶ、ソーセージなどで振る舞われ、参加者から「しっかりとした肉の味がする」「かみ応えがあり、甘みもある」と声が上がった。

 高齢化や過疎化、後継者が不足するなど養豚農家を取り巻く環境は厳しいが、久保田和明社長は「現在、月間50頭の生産だが、最大100頭を目指したい。和歌山の畜産をもっと元気にしたい」と話した。

県産の畜産物を使った料理を味見する参加者

県産の畜産物を使った料理を味見する参加者