作品などで功績紹介 県文化表彰記念展
平成28年度の県文化表彰受賞者の記念展が9月3日まで、和歌山市の県民文化会館大展示室で開かれている。
受賞者7人のうち名手隆子さん(書家)、南敏行さん(自然環境研究家)、小西浩太さん(書家)、妻木良三さん(画家)の4人の作品や活動を紹介。県では「和歌山が誇る優れた文化にふれて」と来場を呼び掛けている。
会場には、県のトンボ研究の第一人者である南さんが、調査する国や県の絶滅危惧種のトンボについて、写真とともに紹介。標本も並ぶ。
湯浅町で僧侶を務めながら創作する妻木さんは、布のひだが重なる風景を基に、鉛筆で独特の世界を表現。「始景」など、心象風景6点を展示している。
名手さんは、万葉歌や現代詩などを題材に、美しく滑らかな線の書を出品。額やびょうぶに仕立てた作品約15点を紹介している。
海南市に住む小西さん(37)は古代墨「松煙墨」を使った薄墨の書や、大胆な筆の「愛花人(はなを愛する人)」、躍動感のある「龍」「龜」などを展示。初日に来場し「和歌山ゆかりの方々と展示いただき光栄。受賞は自分のアイデンティティーを再確認する機会になり、今後ふるさとに関わる題材にも改めて目を向けていければと思います」と話していた。
午前9時半から午後5時まで。