300人華麗に舞う わかやまバレエコンク

「第7回わかやま全国バレエコンクール」(フルール全国バレエコンクール実行委員会主催、本紙など後援)が23、24の両日、和歌山市の市民会館で開かれた。県内の出場者32人を含め、全国から約310人が参加。バレエシューズ(小学生低学年)部門で、御坊市のシュウバレエスタジオの西岡真麻さんが1位に輝くなど、地元ダンサーの活躍も目立った。

同コンクールは和歌山の芸術・文化振興や、バレエで夢を育み、バレエダンサーを育成することを目的に毎年開催。一流の審査員を迎え、優れたダンサーにはミュンヘン国際サマーワークショップ参加権が与えられるなど、年々レベルも高くなっている。

バレエシューズ(小学校低学年)部門、小学生、中学生、高校生・シニア部門で、それぞれが磨き上げた技術や表現力を競った。

最終日に行われた表彰式の総評で、審査委員長の三谷恭三さんは「皆さん技術が高く、テクニックもある。お稽古で注意されたことを自分に問い、自分で考えて表現して。こつこつと少しずつでも前に進み、ぜひ次回も練習の成果を見せてください」と激励した。

県内出場者で、審査員全員の審議により優れた人に贈られる「わかやま賞」には、日高町立内原小学校5年生の冨田好花(ほのか)さん(11)が選ばれた。冨田さんは「力いっぱい楽しく踊れた。舞台を見た人が笑顔になったり、楽しい気持ちになれるようなバレエダンサーになりたい」と笑顔で話していた。

実行委員長の川端奈保子さんは「今回日数を一日減らしたにもかかわらず、たくさんの参加がありました。観光などを含め、和歌山での開催を楽しみにされている方も多く、少しずつ認知度が上がっていると感じます」と話していた。上位の入賞者は次の皆さん。

バレエシューズ部門=①西岡真麻(シュウバレエスタジオ)②中谷心陽菜(スワンバレエカンパニー)③里中友香(バレエスタジオティアラ)▽小学生部門=①萬矢にいな(エトワールバレエスクール)②有田匠ノ丞(クリエイティブバレエTUTU)③西村玲七(曽我直子バレエスタジオ)▽中学生部門=①田中月乃(YOKOクリエイティブバレエ)②中西里桜(野辺恵バレエスタジオ)③田中美有(大垣バレエスクール)▽高校生・シニア部門=①野舞翔(法村友井バレエ学校)②川畑千春(いちやなぎ多鶴バレエ学園)③中村早希(法村友井バレエ団)▽わかやま賞=冨田好花(シュウバレエスタジオ)▽ミュンヘン国際サマーワークスカラシップ賞=田中月乃(YOKOクリエイティブバレエ)

賞状を手に上位入賞者の皆さん

賞状を手に上位入賞者の皆さん