継業テーマに議論白熱 青年5団体が交流
和歌山商工会議所青年部(和歌山YEG、嶋田知記会長)は8日、和歌山県内で活動する経済団体などの青年組織4団体と合同で交流例会を開いた。和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)に約110人が集まり、各団体の活動を学び合い、共通課題とされる人口減少問題に焦点を当てて議論を交わした。昨年に続いて2回目。
参加したのは和歌山YEGと一般社団法人和歌山青年会議所(水野孝彦理事長)、県商工会青年部連合会(石倉大裕会長)、県中小企業青年中央会(津田宏会長)、県中小企業家同友会青年部会(岸本耕一幹事長)。
交流例会の冒頭、和歌山YEGの嶋田会長は、初開催となった昨年を振り返り「各団体の垣根を越えた交流ができ、有意義だった。今後ますますの発展のためことしも開催した」とあいさつ。ことしのテーマについて、人口減少問題に伴う経営者の課題は、移住者ならではの新たな視点で地域の活性化を図る「継業」にあるとし「幅の広いテーマなので、ざっくばらんに意見交換したい」と呼び掛けた。
第1部のパネルディスカッションでは「『継業』~未来に残すべきもの守るべきもの~」と題して、和歌山YEGの津村周渉外交流委員長をコーディネーターに、各団体の代表がパネリストとなり意見交換。
事業承継について、不足しているといわれる後継者は、和歌山への愛着が醸成されるようなイベントや、地域の祭りを積極的に行うことで、県出身者のみならず他府県出身者が就職、定住先として和歌山を選択し、その対象となり得るのではないかとの提言がなされた。
さらに組織承継については、各団体について増員や減員、など異なる状況の報告がなされた上で、経済界のネットワーク強化のため、各団体の代表者で構成される連絡協議会の必要性が確認された。 会場との質疑応答もあり、活発な意見交換が行われた第1部の後、第2部の懇親会で、参加者はさらに交流を深めた。