消火栓の使用訓練 和市消防団第1方面隊
和歌山県和歌山市消防団第1方面隊(外畑行英隊長)の消防訓練が10日、同市加太の県消防学校で開かれ、消火栓を使った迅速な取水、送水、放水に取り組み、火災対応能力を磨いた。
第1方面隊は、和歌山城周辺など中心市街地に位置する本町、城北、宮北、中之島、大新、新南、広瀬、芦原、雄湊、砂山、今福、吹上の12地区の分団が所属している。
今回は団員約120人と中消防署の職員16人が参加。消防団の消火訓練、活動では川や池、プールなどから取水する場合が多いが、第1方面隊は市街地に位置し、実際の火災では消火栓を使うケースが想定されるため、消火栓の使用法や注意点を学ぶことを主眼に訓練した。
開会式では外畑隊長らがあいさつし、団員らを激励。訓練では実技の前に説明があり、消防職員は消火栓について、川やプールと違って水道であるため水圧がかけられており、ポンプやホースを接続する際には適切な手順と注意が必要であることを伝えた。
その後、分団ごとに消火栓への接続、送水、放水を行い、防火服を身に着けた団員らは素早い動きで連携し、手順を確認していた。
中之島分団部長の川﨑潤さん(48)は「消火栓は、川などから取水するよりも迅速に作業できる。火災に備えて、地域の消火栓の上に駐車したりしないよう、呼び掛けたい」と話していた。