景気DI回復も全国最下位 8月県内調査

帝国データバンク和歌山支店がまとめた8月の和歌山県内景気動向調査によると、企業の景況感を示す景気動向指数(DI)は前月比1・9増の39・1と4カ月ぶりに改善したが、全国順位は4カ月連続で最下位だった。

規模別では、大企業は45・8(前月比4・2減)で悪化し、中小企業は38・5(同2・2増)と改善。業界別では、「建設」「卸売」「サービス」は小幅ながら悪化、「農・林・水産」は横ばい、「製造」が前月比5・3増、「運輸・倉庫」は同4・1増とそれぞれ改善した。

先行きの見通しは3カ月後が42・8(前月37・6)、6カ月後は43・8(同41・1)、1年後は45・3(同39・9)といずれも改善した。業界別では特に「運輸・倉庫」が全てで50を上回り、期待感が見られる。

同支店は、大きくDIが改善しながら全国最下位を脱せなかったことから、県内の景況感は全国に比べて極めて低位な状況が続いていると見ており、「先行きの見通しは改善しているものの、周辺環境や取引先への期待など自助努力以外のものが散見されるなど不透明な感はぬぐえない。県内の景況は引き続き低位での推移が予想される」としている。

調査は8月18~31日にインターネットで行い、対象92社のうち46社(50・0%)が回答した。