信愛と県が協定 地域の教育・保育で連携へ

 旧和歌山市立本町小学校跡地に開校する予定の「和歌山信愛大学教育学部(仮称)」の設置に向けた協定書の締結式が3日、和歌山県庁で行われ、仁坂吉伸知事と学校法人和歌山信愛女学院の森田登志子理事長、県教育委員会の宮下和己教育長が協定書に調印した。

 和歌山信愛大学は平成31年4月に開学する予定で、1学年当たりの定員が80人の子ども教育学科を設置する。男女共学で保育士の資格や幼稚園、小学校の教員免許が取得できる見込み。和歌山信愛女子短大は存続する。

 県庁知事室で行われた締結式では、同大での教員や保育士の養成、地域の教育や保育に関する課題の調査・研究・実践に3者が連携して取り組むことなどを内容とする協定を締結。連携の円滑な推進に向け3者が「県きのくにひとづくり連携協議会」を設置することも決定した。同学院は2日に和歌山市、市教育委員会とも協定を締結している。

 仁坂知事は「(県も)全力で支える。立派な大学をつくってほしい」、森田理事長は「若い人に集まってもらい、子どもたちの元気な声が聞こえるまちにしたい」と話し、大学設置による中心市街地のにぎわい創出にも期待を示した。

協定書を手にする仁坂知事㊨と森田理事長㊥、宮下教育長(県提供)

協定書を手にする仁坂知事㊨と森田理事長㊥、宮下教育長(県提供)