「いのししカレー」発売 神通温泉

 有害鳥獣のイノシシをまちおこしの材料にしようと、 紀の川市神通の神通温泉 (奥順司代表) はことしから 「いのししカレー」 の販売を始めた。

 県の 「ふるさと雇用再生特別基金」 活用事業。 那賀地方の飲食店では地産地消のメニューを作る取り組みが進められており、 その一環で開発した。 イノシシは同店従業員が近くの山で仕留めた新鮮な肉で、 主にロースを使用。 ルーは市産の柿などを隠し味にした 「紀の川カレー」 をベースに、 肉に合う酸味が効いた味に仕上げた。 イノシシ肉は他の肉に比べて硬いため、 長時間煮込むことで軟らかくしている。

 奥代表 (84) は 「イノシシの脂身は 『白身』 と呼ばれ、 豚肉などと違いあっさりしてうま味があります。 このおいしさを観光のお客さんに広め、 まちおこしにつながれば」 と話している。 価格は800円。 問い合わせは同店 (℡0736・77・7553)。