審判の日は大荒れに 衆院選22日に投開票

 第48回衆院選は22日に投開票が行われる。和歌山県内小選挙区は1区に3陣営、2区に4陣営、3区に2陣営の計9陣営が立候補。消費税率引き上げによる増収分の使途変更や核開発などの挑発行為を繰り返す北朝鮮への対応、憲法改正の是非など国の将来を左右するテーマを巡り、各党・各候補は連日、考えを訴えてきた。台風21号の接近により投票日は西日本を中心に大荒れの天候が予想され、有権者の投票行動の行方が注目される。

 県内小選挙区の立候補者は届け出順に、1区が共産党新人の原矢寸久(66)、希望の党前職の岸本周平(61)、自民党前職の門博文(52)、2区は共産党新人の下村雅洋(62)、日本維新の会新人の栄隆則(53)、自民党前職の石田真敏(65)、希望の党新人の坂田隆徳(38)、3区が共産党新人の楠本文郎、自民党前職の二階俊博の各候補。

 前回の投票率は1区46・82%、2区51・40%、3区55・63%。民進党が事実上解党して分裂した勢力が合流、設立した新党、希望の党と立憲民主党が広く国民的関心を呼ぶなど、平成26年の前回と比べ選挙への注目度は高いと見られる一方、台風21号の接近に伴う悪天候の影響が心配され、投票率は不透明な状況となっている。

 県内の選挙人名簿登録者数(9日現在)は1区31万3579人、2区25万3008人、3区26万4320人。

 投票は県内842の投票所で、一部を除き午前7時から午後8時まで行われる。開票は県内30市町村の開票所で午後8時から順次始まり、開票終了は小選挙区が翌23日午前0時25分、比例代表は1時の見込みとなっている。

 投票日を前に県内各市町村の選挙管理委員会は21日、投票所を設営。和歌山市内には102カ所あり、市職員が投票箱の設置や、シートを敷くなどの作業に追われた。

投票箱を設置する和歌山市職員

投票箱を設置する和歌山市職員