五輪を呼んだ男 来年2月に和田勇シンポ
県は、1964年の東京五輪開催に大きく貢献し、和歌山県御坊市の名誉市民となった和田勇氏(1907~2001)に関するシンポジウム「和田勇シンポジウム~東京にオリンピックを呼んだ男~」を来年2月24日、東京都千代田区の明治大学駿河台キャンパスで開く。
和田勇は米国ワシントン州生まれの日系2世。4歳から9歳で米国に戻るまで県内で過ごした。1959年に東京オリンピック準備招致委員会委員となり各国に協力を働き掛けて東京での開催に大きく貢献。晩年は米国の日系人社会で高齢者施設の設立や運営にも取り組んだ。
シンポジウムでは、和田氏を描いた作品がある作家の高杉良さんが「東京オリンピック(1964年)を成功させた男」と題して基調講演。パネルディスカッションでは県出身で日本オリンピアンズ協会理事長の早田卓次さんやスポーツジャーナリストの二宮清純さん、シドニー五輪女子競泳日本代表の萩原智子さん、仁坂吉伸知事らが和田氏の功績や2020年に再び東京で開かれる五輪について語る。
参加無料。定員1000人(先着順)。同大リバティアカデミー事務局に電話またはホームページから申し込む(℡03・3296・4423、http://academy.meiji.jp)。問い合わせは県文化学術課(℡073・441・2052)。