遺児学生の奨学金に あしなが募金実施中
親を亡くした子どもの奨学金などを支援する「あしなが学生募金」が全国の主要駅前など150カ所で行われており、県内は和歌山県和歌山市のJR和歌山駅前で21日に続き、28、29日にも実施される。
春と秋に全国で行われている活動で、関西では約30カ所、県内の実施場所は同駅前のみ。集まった募金は日本の遺児学生の奨学金と、最貧国とされるアフリカのサブサハラ以南49カ国から毎年優秀な遺児学生を1人ずつ選び世界の大学への進学支援を行う「アフリカ遺児高等教育支援」に充てられる。
同駅前では、自身も奨学金を受けている同募金事務局の学生やボランティアの学生らが、募金箱を手に、日本とアフリカの遺児のために協力を呼び掛けた。
事務局阪和ブロックリーダーの亀井雅弘さん(20)は「自分も奨学金で専門学校に通っているので、恩恵は大きいです。チラシを手に取ってもらうだけでも、自分たちの話に耳を傾けてくれるだけでもいいので、活動に協力してもらえたら」と話している。次の募金活動は28日、29日の午前10時から午後6時まで行われる。