色とりどりの感性で表現 花畑で写真展
「色撮鳥(いろとりどり)海南写真倶楽部」の第37回展が11月2日まで、和歌山県和歌山市宇須のギャラリー花畑で開かれている。
同クラブは37年前、旧カメラの西本海南店で発足。元日本陸軍少尉の小野田寛郎さんの捜索隊にも加わった山本昇さんが初代会長を務めた歴史あるクラブ。「色撮鳥」は、当初は学生や主婦などが所属し会員、作品とも多彩だったことに由来している。
現在は花畑重靖さんを講師に、和歌山市や海南市に住む6人が活動。今展では2人が友情出展し風景やスナップなど35点を出品している。
メンバーの写真歴は30年以上。片男波の干潮から満潮までを写した組写真「汐満ち来れば」、若草山の山焼きと花火、興福寺五重塔を一枚に収めた「古都炎上」、雪の白に朱色が映える高野山の壇上伽藍、波しぶきと名草山を写した迫力ある一枚など、見応えのある作品が並ぶ。
事務局の大瀬克幸さん(69)は「ジャンルもサイズもさまざま、色とりどりの作品を楽しんで」と来場を呼び掛けている。
午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・435・3615)。