智弁センバツで雪辱誓う 大阪桐蔭に惜敗
平成29年度秋季近畿地区高校野球大会は4日、大阪シティ信用金庫スタジアムで準決勝2試合があり、第1試合で智弁が乙訓(京都1位)を5―4のサヨナラ勝ちで下した。5日の決勝では、大阪桐蔭(大阪1位)に0―1で競り負けたが、来春の選抜大会の出場をほぼ確実とし、甲子園で雪辱を目指す。
◇決勝
智弁 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
大阪桐蔭 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 1 |
〔智〕小堀、池田―東妻〔大〕柿木―小泉▽本塁打=根尾(大)▽2塁打=西川(智)井阪(大)
大阪桐蔭の歴史上「最強」と呼ばれる世代を相手に、最後まで1点を争う互角の試合を演じた。特に投手陣は強力打線をわずか1点に抑える力投を見せた。
先発した2年生右腕の小堀は、5回を4安打無失点に抑える好投。継投の1年生右腕・池田も、来秋ドラフト候補の根尾に本塁打を許したものの4安打1失点と上々の出来。7回には無死満塁のピンチを招いたが、後続を三振、中直、三振で切り抜けた。
和歌山予選から公式戦を投げ抜いてきた平田に次ぐ2番手、3番手の台頭はチームの最大の課題だった。髙嶋監督は「よく踏ん張って投げてくれた。自信につながったと思う」と両投手をたたえ、合格点を与えた。その一方で無得点に終わった攻撃について「まだまだあかん。バットが振れてない。向こうは4番が打ってる。クリーンアップの差が出た」。大会で浮き彫りになった課題を修正し、来春の選抜につなげる。
◇準決勝
乙訓 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 |
智弁 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2x | 5 |
〔乙〕川畑―薪谷〔智〕小堀、湯浅、池田―東妻▽3塁打=茨木(乙)▽2塁打=薪谷、宮田(乙)冨田、根来(智)
サヨナラ勝ちで4年ぶりの決勝進出を決めた。9回表に勝ち越しを許したが、その裏の攻撃で無死1、2塁とし、6番・根来の左中間2塁打で逆転した。
勝負強さが光った。根来はこの試合3安打3打点。チームの6安打5得点のうち、半分を1人でたたき出した。1―1の同点で迎えた第1打席は、2死1、2塁から中前に適時打を浴びせ、第2打席も左前に運んだ。指揮官も1年生の勲章打に「期待通りにやってくれた」と目を細めた。