親子で学ぶ交通安全 有功小で看板作り
和歌山県和歌山市園部の有功小学校で5日、交通安全を呼び掛ける看板作りが行われ、同校の児童らが親子で制作を楽しみながら、交通安全意識を高めた。
子どもの通学路の安全を守り、体験を通じて交通安全意識を高めてもらうことを目的に、看板制作などを手掛けるメイク広告(同市梶取、上野健司社長)が取り組む「交通安全プロジェクト」の一環。活動を知った同校育友会(矢田真裕会長)が、同社の協力を得て実施した。
同社では看板制作の仕事1件につき100円を積み立て。社会貢献活動に充てており約2年前に同プロジェクトを立ち上げ、イベントなどで啓発してきた。
12家族約35人が参加し、ライオンやフクロウなど、あらかじめ描かれた絵柄に
ペンキで彩色。親子で協力しながら、目をハートマークにしたり、水玉模様を添えたりして個性豊かに色を添えた。仕上げに「とびだし注意!!」の旗を付けて完成。出来上がった大小6個の看板は校門や東門の前、校内中庭などに設置される予定。
同社の上野社長(37)は「誰かが設置した看板でなく、手作りし『自分ごと』として交通安全を考えるきっかけになれば。家族や地域で共通のものを作り設置することで連帯感も生まれます」と話し、家族3人で参加した、2年生の山中里紗さんは「学校に看板が並ぶのは恥ずかしいけどうれしい」とにっこり。父親の崇央さん(41)は「交通安全について家族であらためて考えるいい機会になりました」と話していた。