定数2超で1週間の舌戦 紀の川市議選
和歌山県紀の川市議選は12日、定数22に対し予想された24人(現職19人、元職1人、新人4人)が立候補し、7日間の戦いがスタートした。現職は固い地盤と知名度を武器に有利に選挙戦を展開するとみられており、新人は浮動票の掘り起こしに奔走。当選圏内を目指し、激しい舌戦が繰り広げられている。11日現在の有権者数は5万4482人(男2万5575人、女2万8907人)。
党派別の内訳は、公明が現職3▽共産が現職2、新人1▽維新が新人1▽無所属が現職14、元職1、新人2――。
市選挙管理委員会は午前8時半から市役所で立候補を受け付け、各陣営関係者は届け出順が決まると、のぼりや腕章などの「七つ道具」を受け取り、出陣前の選挙事務所に急ぎ足で戻った。
尾崎の無所属新人候補の出陣式には、近隣住民や関係者など約300人(陣営発表)が集まった。候補者は今選挙で自身が最年少である点にふれ、「子どもたちのために取り組む中に、若い人間がどんどん入っていく必要がある。そのきっかけになりたい」とし、「この1週間、皆さんの力をお借りして、一生懸命最後まで頑張りたい」と意気込みを語った。候補者は「いってきます」と力強くあいさつした後、支持者の声援を背に街宣車へ乗り込んだ。
市長選の無投票などが影響し、低調ムード。中には無投票を予想していた現職もおり、10月の立候補予定者説明会で選挙戦突入の公算が大きくなると、気を引き締め直して準備を進めてきた。新人は現職の引退票や浮動票の取り込みに躍起だが、一部ではすでに現職が引退票の取り込みを固めた地域もあり、厳しい戦いを強いられそうだ。
期日前投票所は市役所本庁1階ロビーの他、粉河の粉河ふるさとセンター2階視聴覚室、名手市場の那賀保健福祉センター1階ロビー、桃山町元の桃山支所2階、貴志川町上野山の中貴志コミュニティセンター1階の5カ所。いずれの会場も午前8時半から午後8時まで受け付ける。