切手袋に「それは詐欺」 郵便居で窓口啓発
全国的に増加傾向にある特殊詐欺被害を防止しようと、日本郵便㈱は13日、和歌山県警と協力し、詐欺への注意を促す文言を記した切手袋を県内郵便局263カ所に配置し、啓発活動を開始した。
年賀はがきなどの購入者が多くなる時期に合わせ、切手やはがきの受け渡しに使う袋に「『ATMで返還手続』それは詐欺!」などと記し、注意を呼び掛けている。今回が初めての取り組みで、各局に200枚程度を用意した。
和歌山市一番丁の和歌山中央郵便局では、職員が「特殊詐欺に気を付けてください」と声を掛けながら、切手袋に入れた商品を窓口で手渡し、受け取った購入者は「袋は必ず見るので、気を付ける人が増えると思う」「こういう取り組みはいいこと。たびたびやってもらいたい」などと期待を話していた。
初日の13日は、同局前や局内で、警察官による啓発チラシの配布も行った。
和歌山加納郵便局の西岡久生局長(52)は「年賀はがきを出さない人はほとんどいません。この時期は、お客さまが窓口まで足を運ぶ機会が増えるので、ひとりでも多くの方に呼び掛けたい」と意気込んでいた。