4人と1団体をたたえ 和歌山市文化表彰式

 本年度の和歌山市文化表彰の表彰式が14日、和歌山県和歌山市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブで行われ、4人と1団体が表彰された。

 市の文化向上や発展に顕著な功績のあった個人や団体を表彰している。昭和57年度から実施し、36回目。

 文化賞には版画家の尾﨑好昭(斎晃)さん(82)、文化功労賞には文学や芸能研究で功労があった恩田雅和さん(68)、箏曲家の西陽子さん(53)、文化奨励賞にバイオリニストの寺下真理子さん(35)、文化保護活動に取り組む「トンガの鼻自然クラブ」(雑賀崎)が選ばれている。

 式典では尾花正啓市長が「皆さまのご功績の数々は、本市の文化芸術をさらなる高みへと導いてくれることでしょう」とあいさつ。一人ひとりに賞状を手渡し、記念メダルを贈呈した。文化賞を受けた尾﨑さんは「日本で失われゆく風景を残し、海外にも発信したいという気持ちで40年近く木版画に向き合ってきました。今後もこの道をまっとうし、和歌山の文化向上のため頑張っていきたいです」と話していた。

尾花市長から表彰を受ける尾﨑さん

尾花市長から表彰を受ける尾﨑さん