震災後、初めて来和 中国からの修学旅行生
中国の東北師範大学付属小学校4~6年生約130人が16日、 修学旅行で和歌山市栄谷の市立藤戸台小学校を訪れ、 同小の児童510人と交流を深めた。 東日本大震災以降、 本年度は6月に韓国から1校、 11月に台湾から2校が県内の小中学校を訪れていたが、 中国から修学旅行生が県内を訪れるのは初めて。
震災後減少した外国人観光客を呼び戻したい県と、旅行を通じて和歌山の良さを世界に広めたい㈱中紀バスKANSAI (本社=由良町、高垣太郎社長) が協力し誘致。16日から2日間の日程で滞在している。
この日は両校が歌やダンスを披露した後、 日本の文化を知ってもらおうと、 藤戸台小の児童が茶道や百人一首、 正月遊びなどを紹介した。 3年生のクラスでは、 新聞紙でかぶとを折ったり、 福笑いに挑戦。 児童らは言葉の壁を越えて楽しく遊んでいた。
県は「(修学旅行などの)機会があれば引き続き協力したい」とし、同社も 「県内への観光客をもっと増やしていきたい」 としている。