サックス奏者・本多さんと競演 吹奏楽9団

 日本を代表するサックス奏者で作・編曲家の本多俊之さん(60)と和歌山県内の中学・高校生ら約360人による吹奏楽の競演「本多俊之DINOSAX WITH 吹奏楽“集まれ仲間たち”コンサート」が19日、和歌山市の県民文化会館大ホールで開かれた。

 わかやまワッパプロジェクト(長谷川義則代表)主催。音楽を通じて県内の青少年が演奏団体の枠を超えて交流し、支え合う「和」の心を育み、技術を高めようと企画した。世界的に活躍するサックス奏者であり、日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞の「マルサの女」をはじめ数々の映画、ドラマ、CMなどの音楽も手掛ける本多さんを迎え、中高生との夢の舞台が実現した。

 県立星林高、桐蔭高、和歌山商業高、向陽中高、那賀高、和歌山市立紀伊中、海南市立第三中の各吹奏楽部、ショークアンサンブル、プレジール・ウインド・アンサンブルの9楽団が出演。18日には和歌山商高でリハーサルを行い、当日の19日も本多さんによる音楽クリニックと公開リハーサル、コンサート本番と盛りだくさんの内容で行われた。

 公開リハーサルでは、出演団体が25分ずつ練習を公開。本多さんも共に演奏し、改善すべき箇所を確認すると、前日のリハーサルとも比較しながら「とても良くなっている」「少し遅れて聴こえるので気を付けて」などとアドバイスを送っていた。

 コンサートでは、本多さんを中心とするサックス・アンサンブルと大編成の吹奏楽が登場。「TAKE IT EASY」「FEATHER TOUCH」「TO THE SKY」「うつろい」「マルサの女」などを奏でた。

 長谷川代表は「子どもたちに素晴らしい演奏の機会をつくりたかった。360人もの参加になり、主催者としてうれしい。ゆっくりと演奏を楽しんでほしい」と話していた。

中高生らと共に演奏する本多さん㊨

中高生らと共に演奏する本多さん㊨