市民図書館の指定管理者に期待 尾花市長
尾花正啓和歌山市長は21日、南海和歌山市駅前に移転する新市民図書館の指定管理者にレンタル大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱が決まったことについて「非常に期待している。多くの人に行きたいと思ってもらえる図書館にしてほしい」と述べた。
尾花市長は定例会見で、同社の提案内容について「子どもに焦点を当てた仕掛けを中心に、いろんな楽しみ方が用意されている」と評価。「今まで本になじみがなかった人も訪れてくれるのではないか」と話した。
一部の市民から同社の図書の分類法や選書に懸念の声があることについては「市民に不安を与えることがないよう運営をチェックしていきたい」とした。
また、ことしを振り返り、大きな動きとして第二阪和国道や京奈和自動車道の延伸、和歌浦の日本遺産認定などを挙げ、「道路が開通して経済圏が広がり、市民生活の利便性も上がった。日本遺産認定は市の観光にとって大きなプラスになる」と喜んだ。
来年力を入れたい分野については観光や福祉、子育てを挙げ、「市の魅力を磨き上げ、海外からも多くの人が訪れる市にしたい。(団塊の世代が全員75歳以上となる)2025年以降の超高齢社会に備え、福祉の施策も充実させたい」と意気込みを示した。