地域発展の先導役に 官公庁で仕事始め式

和歌山県内の官公庁や多くの企業は4日に新年の仕事始めを迎えた。県の仕事始め式は和歌山市小松原通の県民文化会館大ホールで開かれ、県勢の発展に向け職員が一致団結して取り組むことを誓った。

仕事始め式には、本庁や同市内の出先機関に勤める職員約1000人が出席。仁坂吉伸知事は訓示の冒頭で昨年を振り返り「多くの新政策を軌道に乗せるため努力した結果、(県勢発展の)条件となるさまざまな制度やインフラができた」と強調。職員に対して「どうすれば県民のために一番良いかを考え、県民の皆さんを大いに励まし、引っ張っていこう」と呼び掛けた。一方で長時間労働による過労死や過労自殺が問題となっていることから、酷使により短い現役生活となった元プロ野球選手を例に挙げ「心と体に気を付けてほしい。つぶれないようにそれぞれのペースで頑張ってください」と述べた。

職員を代表し、食品流通課輸出促進班
の鷲岡恵子主任(43)が年頭の決意を表明。県産ぶどう山椒の欧州輸出に取り組んでいることを踏まえ、「『食材の宝庫』と称される和歌山の魅力ある産品を海外に販売し、さらなる販路拡大を推進していく」と述べた。

和歌山市の仕事始め式は市役所14階の大会議室で行われ、部長や課長などの幹部職員約180人を前に尾花正啓市長が訓示を行った。

尾花市長はことしが和歌山城天守閣の再建から60周年となることにふれ「再建当時と同じ気持ちで和歌山城の魅力向上に力を合わせて取り組んでいきたい」と述べた。

仁坂知事に決意表明する鷲岡主任

仁坂知事に決意表明する鷲岡主任