徳川家の墓所を清掃 ボランティア募集中
和歌山県海草振興局は、紀州徳川家の菩提寺として知られる長保寺(海南市下津町上)の「和歌山藩主徳川家墓所」で、3月4日に行う清掃活動のボランティアを募集している。同振興局では「企業やグループ、子どもから高齢者まで、ご家族での参加もお待ちしています」と呼び掛けている。
同寺は、このほど認定された日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」に含まれる。募集のきっかけは、南葵音楽文庫が県に寄託され、県内施設で記念イベントが開かれるなど、紀州徳川家への関心が高まる中で、県民から「文化財の保全ボランティアを募っては」との提案があったこと。清掃を通じてふるさとへの愛着を深める機会にしてもらおうと企画した。できれば今後も継続的な取り組みにしていきたいという。
広大な藩主墓所は国史跡になっており、約1万坪に紀州藩の初代藩主、徳川頼宣(よりのぶ)をはじめ、歴代藩主の墓が並んでいる。
作業は午前9時から。雨天中止。草引きや落ち葉拾いなど約2時間程度。現地集合。小学生以下の参加者は保護者同伴。作業しやすい服装で参加すること。鎌がある人は持参を。
申し込みは電話かファクス、メール、郵送で同振興局地域振興部総務県民課内(〒640―8585和歌山市小松原通1の1、℡073・441・3436、FAX073・423・9269、メールe1301111@pref.wakayama.lg.jp)に申し込む。締め切りは2月21日。
また、ボランティア活動の参加者を対象に2月18日午後1時半から、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛9階で文化財の理解を深めてもらうための紀州徳川家に関する講座を開く。講師は県立博物館の竹中康彦学芸課長。講座参加希望者は2月14日までに申し込む。問い合わせも同じ。