尾花市長に再選出馬要請 市自治会連絡協

 8月24日の任期満了に伴い今夏に予定されている和歌山市長選について、市内42地区連合自治会で構成する市自治会連絡協議会の役員らが22日、市役所を訪れ、尾花正啓市長に再選を目指して立候補するよう要請した。尾花市長は現時点で態度を明らかにしておらず、今後の対応が注目される。

 同協議会は昨年12月中旬に理事会を開き、42連合自治会を代表する理事10人と5人の役員により、尾花市長に次期市長選への出馬を要請することを全会一致で決めていた。

 この日は石井太郎会長と副会長3人が市役所市長室を訪ね、尾花市長に要請書を手渡した。

 尾花市長は要請について「思いもかけない要請だが、ありがたく、重く受け止める。出馬するかどうか、しっかり考えを整理したい」と応じた。自身の1期目については、中心市街地に3大学を誘致する構想が進んでいることを挙げ、「芽が出始めたものもあればまだ出ていないものもある。これらを市の成長につなげられるかが問われている」と話した。

 要請終了後、報道陣の取材に応じた石井会長らは尾花市長について、大学誘致や道路整備、観光振興などの取り組みを評価。市政報告会などを通じて市民の意見に耳を傾けていることにふれ、「顔と顔を突き合わせて話ができる。仕事熱心で人柄も良く、和歌山市の今後が楽しみだ」と話した。要望の感触については「悪くなかった。出てくれると思う」と期待を示した。

 尾花氏は県庁県土整備部長などを歴任し、2014年8月の市長選で初当選、現在1期目。尾花氏を含め、次期市長選にはまだ立候補の表明はない。

尾花市長㊧を前に要請書を読み上げる石井会長㊨

尾花市長㊧を前に要請書を読み上げる石井会長㊨