赤銅色の天体ショー 紀北も皆既月食に歓声
月が地球の影にすっぽりと隠れる「皆既月食」が1月31日夜、紀北地域でも観測され、赤銅色に染まった満月が夜空に浮かぶ天体ショーに、眺める人々は歓声を上げた。
日本で見られる皆既月食としては2015年4月4日以来、約3年ぶり。さらに今回は、月が地球に接近した「スーパームーン」、1カ月に2回満月になる「ブルームーン」、皆既月食で月が赤く見える「ブラッドムーン」の三つが重なり、地球全体で35年ぶりの「スーパーブルーブラッドムーン」となった。
午後8時48分から月が次第に欠け、9時51分には赤く染まった。皆既月食の時間帯は11時8分までと長かったが、和歌山市内では後半は雲が広がり、見られない地域もあった。
和歌山県紀美野町松ヶ峯のみさと天文台では特別観望会が開かれ、来場者が“赤い月と天の川の競演”を楽しみ、職員の解説に耳を傾けた。