松の緑いっぱいに 小学生が河西公園に植樹
和歌山市の松江、木本、西脇、八幡台の4小学校の6年生約300人は13日、卒業記念として和歌山県和歌山市松江の河西公園にクロマツの苗を植えた。
同活動は、同園や付近緑地の松の大半が害虫により荒らされたことを受け、河西緩衝緑地管理事務所(千郷優所長)や地元の自治会・企業が協力して2010年に開始。ことしで9回目になる。県の林業試験場で育てた、松くい虫に強いクロマツを植樹し公園の緑化を目指している。
児童らは園内古屋グラウンドの北側樹林地500平方㍍に約90本を植樹。深さ30㌢ほどの穴に松の苗木を入れると、幹が曲がらないように支えながら、丁寧に土をかぶせていった。
西脇小の河辺晴君(12)は「松の緑でいっぱいになるのを想像しながら植えました」、金川久乃さん(12)は「枝に土をかけないように気を付けた。大きく丈夫に育ってほしい」と笑顔。
千郷所長(61)は「子どもたちが元気に苗植えする姿がうれしいですね。卒業後もまた自分たちの植えた松を見に来てほしい」と期待を込めた。
同園によると、今回で児童が公園に植えた松は1000本近くになるという。