早期教育で才能育む 東京芸大ジュニア講座

 和歌山県立図書館によるジュニアアンサンブル講座が10日、和歌山市西高松の同図書館メディア・アート・ホールで開かれ、県内の小中高生15人が東京藝術大学音楽学部の講師からレッスンを受けた。

 子どもたちに音楽の喜びにふれてもらい、可能性のある子どもたちを発掘する同大による「早期教育プロジェクト」の連携プログラム。審査を通過した子どもたちは、10日から3月17日の修了演奏会に向けて5回のレッスンを受講する。

 今回は和歌山出身で同大で指導を行うピアニストの村田千佳さんが講師を務め、生徒は課題曲の練習成果を発表した。それぞれの演奏に村田さんは弾き方やバイオリン、ピアノとの合わせ方をアドバイスし、自分がどう弾きたいかをはっきりさせることが大事だと強調した。最後は講師による模範演奏も行われた。

 バイオリンで2回目の参加となる智弁和歌山小学校6年生の松下友亮君(12)は「今回は弓の使い方のレベルアップに努めたい。曲の中で自分らしさを出せるようにしたいと思う。まだ未完成なので、みんなの前でしっかり演奏できるように練習していきたい」と今後の練習に向け目標を話した。村田さんは「昨年からの参加者が、みんなとても成長していてやりがいを感じる。自分がどう弾きたいかという理想に技術を引っ張っていくのは大変なことだが、成長につながるので頑張ってほしい」と話した。

 レッスンは24日と3月の15、16日にも開催。無料で一般見学も受け付けている。

村田さんのレッスンを受ける生徒

村田さんのレッスンを受ける生徒