国体アルペンスキーで注目 近大付中の森下君
新潟県妙高市で25日に開幕する第73回国体冬季大会スキー競技会で、アルペンスキー・ジャイアントスラロームに初出場する近畿大学付属中学校3年の森下裕介君(15)の活躍に期待が高まっている。1月に岐阜県で行われた県スキー選手権大会少年男子の部で優勝し、国体への切符を勝ち取った森下君は「よく滑れました。全国に向けてもっとうまくなりたい」とさらなる高みを目指す。
雪原の斜面に設置された旗門(きもん)を順番に通過し、ゴールまでの速さを競うアルペンスキー。昨年の和歌山県大会では準優勝を果たすも、年齢制限で国体出場がかなわずに涙をのんだ。迎えることしは持ち前の体幹の強さに加え、一年間の練習で培った技術から安定した滑りを見せ、出場最年少で県内を制覇した。
スキーとの出合いは幼稚園児の時。モーグルの元国体選手の父親の影響で幼い頃から親しみ、中学1年生で競技としてのアルペンスキーを始めた。練習は岐阜や兵庫、長野など他県のスキー場にほぼ毎週足を運んで、県スキー連盟の国体選手らと共に、入念な滑り込みを繰り返してきた。
冬休みや長期連休には1週間近く長野に泊り込み、他県の練習生らとプロコーチの指導を受ける他、その日の滑りを動画で確認しながらコーチとミーティングを重ねるなど、技術の向上に余念はない。
国体に向けての期間は、自身の苦手とするターン後の姿勢の立て直しを中心に練習し、出場最年少で迎える初大会で約180人中の100位以内を目指す。「国体という大きな舞台に出られることは光栄です。しっかり自分の練習で培った力を出してベストを尽くしたい」と意気込んでいる。